Life

今年から来年にかけて、色々な仕事がある。
ライブ盤を出してから、ライブには少し距離を置いてきたけど、
歌に、音楽に対しては、距離は近づいた気がしている。

一昨日つけていたラジオから、ふと流れてきたちあきなおみさんの「それぞれのテーブル」。
ちあき作品でもそんなに有名ではないこの曲を夜の八時か九時頃にかける人はいったい誰なのだ、
大好きな曲に体が、ぶるっと震えた。近くにあった新聞のラジオ欄を見ると、クリス松村さんの番組だと分かる。
いやあまいった。クリスさんに急に興味が湧いた。ありがたい。こういう曲を流してくれるのは。

瞬間で体がみずみずしい状態になる。

夏はあまり部屋にいられないから音楽を部屋で流さすことは少なかったけど、映画館で観たエイミー・ワインハウスのドキュメンタリー「エイミー」には狂おしいほど自分は歌が好きなんだと気づかされた。
見終わって久しぶりにマクドナルドに行きたくなった。ビッグマックにがぶりついて新宿の街を見下ろした。
弁当箱みたいな電車が次から次へと西へ東へ走っていく。北へ南へ。しかし街には、歌のようなものはなかった。街の景色は今、踊っている。歌が寝そべっている、というよりは、音楽がうねうねと踊っている。
もちろん悲観はしていない。時代というのはいつもおもしろいに決まってる。

音楽はあたらしい景色を連れてくるし、歌はあたらしい音楽が好きだ。

でも、歌心、詩、というのは実はそんなに新しいものではないのかもしれない。

月があって、夜があって、恋があって、虫が鳴く、そういうものはずっとあんまり変わらないだろうから。

ポルノ映画に誘ってもらって、撮影を終えて、勝手に一皮むけたと思っている。笑
この動物が歌を歌う、ということの一回生と、一人一人が楽器のようなものだという夢と


2016年9月7日
ロマンスカーから9年
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