歌い初めは王子
路面電車と大通りでうまく道を渡れず遠回り
陸橋の上から街を眺める
大きな公園の木々が、少し芽吹いている
春は遠くない
地方都市のような趣
会場の控え室は宿の部屋
窓を開けると川が見えた
石神井川
これを川上に行くと
石神井公園があるのだろうか
父の故郷石神井、大泉
部屋の窓から川が見え、橋が見える
なかなかないロケーション
四階の部屋
会場まるごとが宿
船のように歌を運ぶ
キスギャンさんの演奏を聴きながら、
外を眺めていた
ピアノの演奏、
その音に駅から帰る人たちが重なる
ゴージャス
ただ歩く人がゴージャスに見える
街灯に照らされた公園の木が
艶っぽく揺れる
音楽の良さを素直に感じた