今日セカンド『さみしいだけ』が発売して15年目
これを作ってる時のことはよく覚えている
図書館でバイトをしていた
それが夕方5時か夜7時に終わり
家に戻り、宅録
それから機材を原付の荷台にくくりつけ
スタジオへ、ドラム録り
これの繰り返し
部屋で録音
録音、録音
スタジオでドラム叩く
録音ボタンは自分で押す
叩く、録る
ミックスし、ああだこうだ
A氏がたまたま家に来て
途中段階の「sad song」を聴く
んんん なんかドラムが、と言ってくれる
コーラスはいいね、と
これが助かった
録り直す
MTR内のボタンを色々いじる
ドラムが良くなった
「鴨川」も
で図書館の休憩中
決まって安いチェーンのタンメン
国道沿いを歩く
歩きながらミックス途中の鴨川を聴く
手応えはある
電車の金網フェンス
小さい公園
ベンチに腰掛ける
手応えはある
よしこれで勝負だ
まったく評価されない
それは今も一緒
違うのは
今はすぐクサる
あの頃はクサる余裕なんてなかった
何が変わった
さみしいだけ
は
悲しいだけ
という小説のタイトルから取った
_
と書いてなんか少し違う
クサる余裕がなかったのではなく
クサる気分が潤滑油になっていた
という方が近い